土づくりからこだわっています。

おいしい野菜を作るために、土づくりからこだわっています。
厳選した有機肥料、落ち葉、竹堆肥、もみ殻燻炭、野菜をそろえた後の残さ、自家用精米機で精米した際に出る米ぬかなどを独自の比率でブレンドして栄養満点の土を作っています。土に手間暇をかけることによって、旨味がギュッと詰まったおいしい野菜が育ちます!また、土づくりは生ごみを減らすことにもつながっており、各野菜の食べられない葉もうまく利用し、循環させて毎年土を作っています。

落ち葉

湯布院は山間部が多いのでちょっと山に入れば大量の落ち葉があります。
ピクニックかたがたお茶セットをもって集めにいくのも楽しいですが、野菜を納品している旅館さんの庭にも大量の落ち葉があるので袋詰めされた状態でもらってきます。
しばらく寝かせて完熟してから畑にまいたり、雑草防止のためマルチの代わりにもつかいます。

22落ち葉まき

まだ秋じゃないのでこのくらいですが、いろんな旅館さんから軽トラックに何杯も落ち葉をもらってきます。

落ち葉

竹堆肥

冬になると湯布院竹部会のみなさんと竹堆肥を作ります。
堆肥といっても窒素分が少ないので土壌改良材になりますが、これを畑に入れると土がふかふかになって野菜が甘くなるので江藤農園では積極的に投入しています。
田舎には手入れが行き届かなくなった竹山がたくさんあるので、美化活動と資源の有効活用のために、冬の間に10日間かけてつくります。

1.竹の切り出し

まずは竹の切り出してす。
70歳をこえた先輩方々が、足場の悪い山の斜面でガンガン竹を切ってくれるので、自分は45度の斜面をひたすら運びます。
今年は峯さんとくんちゃんがチェンソーの係りでした。田舎に住んでて面白いと思うのは苗字が同じ人が多いので、竹ちゃん、ぶんちゃん、めぐちゃんって自分の倍以上の年齢の人をちゃんづけで呼ぶところです。
全部伐採できれば楽ちんですが、数年後のことも考えて残った竹が傘を広げたようにきれいに間引いていきます。

竹堆肥

2.粉砕

たまぎった竹を粉砕機の場所まで運んだら、84歳の正義さんがパウダー状に粉砕してくれます。
あらかじめ機械に入りやすいように、地面にぶつけて竹を割りますが、これがいいストレス発散になります。
ここまでを1年分ぐらい貯まるまでひたすら繰り返します。
キツイ仕事なので、お菓子を食べながらおしゃべりの楽しい休憩タイムもひたすら繰り返します。

竹の粉砕

3.発酵

粉砕が終わったら、水をかけながら定期的に切り返して発酵を促します。半年ほどたったら米ぬかを入れて切り返しをします。最初は黄色い感じですがだんだんこげ茶色になってきます。60度ぐらいまであがるので酵素風呂ができそうです。

粉砕した竹の発酵

4.仕上げ

橋本さんが絶妙な水加減で畑に撒きやすい、いい感じの竹堆肥に仕上げていきます。
発酵がすんだら半年ほど寝かせてから使います。このころになるとかぶとむしの幼虫がたくさん入っていて竹堆肥を食べてペレット状のうんこをします。ミミズ堆肥のようで、これもまた畑でいい仕事をしているような気がします。

竹堆肥の仕上げ

5.完成

完成です!
今年もいい感じの竹堆肥ができました。

竹堆肥の完成

江藤農園で作っているもの一覧

品種は「ひとめぼれ」です。
湯布院町内でもおいしいといわれている地域で栽培したお米で、1年中冷蔵庫で保管しているので食味は最高です。湯布院は昼と夜の寒暖の差が大きいことからしっかりしたお米となっております。
注文を受けてから精米するので、いつでも精米したてをお届けします。
旅館の板場さんからも認められ、旅館で使用される米に加えて、自家用のお米としてもご愛用いただいています。

ご飯の写真

クレソン

家の前を流れる清流を利用して、クレソンを栽培しています。
しかし、夏の豪雨でクレソン畑が大破してしまい、現在は生産を中止しています。
出荷が始まりましたら、お知らせいたします。

10クレソン畑

こんにゃく

生芋から造るこんにゃくは、芋の香がすると板場さんからも好評です。
湯布院でできたこんにゃく芋と、旅館の薪ストーブやピザ窯のクヌギの灰から灰汁(あく)を作り、1つ1つ手作りしています。
昔ながらのこんにゃくのため、食べる前にあく抜きをしてからどうぞ。
お刺身やきんぴらにして食べるとおいしいです。
添加物は一切入っていないのですぐに食べてください。

こんにゃく

漬物

漬物は昔懐かしいお塩の風味がする「入浜の塩」を使い、長年の経験で塩あんばいをみながら作っています。材料は原材料と塩のみで、添加物は入っておりません。現在は高菜の漬物のみとなっております。
旅館の朝食やお弁当屋さんでもご利用いただいている、昔ながらの漬物となっております。

高菜の漬物

フルーツトマト

江藤農園のフルーツトマトは水を少なめにしているので、とても甘く、直売所でも大人気です。樹の上で完熟してから収穫するので、濃厚な味となっております。
そのまま食べてもおいしいですが、火を加えるとさらに甘みが増すので、江藤農園では朝食にベーコンと目玉焼きを作るときにトマトも丸ごと焼いてます。

フルーツトマト

江藤農園の気まぐれサラダセット

赤と緑のサラダ菜をベースに、水菜、ルッコラ、からし水菜、デトロイト、クレソン、ラデッシュなどなど、その時期の生で食べられる野菜のセットです。
時々エディブルフラワーやアスパラ(これは湯がきます。)なども入ってます。
収穫に行ったときに目についた野菜をいれた気まぐれサラダです。
ちぎって混ぜてお好みのドレッシングをかけて食べれば、もうそこは江藤農園の畑です。

江藤農園サラダセット
江藤農園サラダセット

七草セット

お正月が終わると七草セットの準備に取りかかります。
みんなで小雪が舞う中、田んぼの中や土手の周りをうろうろします。
ただの怪しい人にしか見えません・・・。
春の七草は、「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」です
が、ゴギョウがなかなか見つからないので、ゴギョウがなくなった時点で販売終了となります。
ぱっと見た目、雑草のセットですが旅館の朝食にもだされる由緒正しい(?)七草セットとなっております。

七草セット

この他にも、江藤農園では33棟の無加温ハウスと露地の畑で、スナックエンドウ、なす、地きゅうりなど季節に応じたさまざまな野菜を栽培しています。