
湯布院はすっかり寒くなって、霜が降りるようになりました。
こうなってくると朝収穫に行くと凍ってた・・・。ってことになるので、夕方になったら収穫して、調整したあと、作業場で凍らないように、大型冷蔵庫に保管するって作業を毎日しないといけません。
これが結構難しい。明日、旅館の注文がどれくらい来るのかを予測して収穫してくるんだけど、時間がないと全部をまんべんなく収穫できないので、翌日の10時ぐらいに再度収穫して、再度配達ってのをしないといけないので、大変。
今日は想定外の春菊がきたので、解凍されたころに再度収穫です。
凍らないようにしたらいいのにってよく言われますが冬野菜は寒い方が甘みがでておいしくなるので行けるとこまで行きます。
でも最後は本当に凍ります。
リービッヒの最小律の法則
「植物の成長は、必要とされている無機養分のうち最も少ないものによって決まる」ってのがありますが、江藤農園の七草の最小律の法則ってのもあります。
いつもは「ごぎょう」が最小ですが今年は野山から種を探して蒔きまくったので、今年の最小は「すずしろ」です。
普通の大根ですが、七草パックに入るサイズに育てるのがとても難しく、4段階ぐらいで植えてみたものの、大根になってしまったものや、まだカイワレぐらいしかないものなどで、今年の最小は「すずしろ」・・・。
マーボー豆腐のもとのように、豆腐だけ買えば大丈夫ってしようかな。
「七草がゆのもと」大根だけ買えば大丈夫!
「なんか、もやもやするな・・・」いよいよな時は大根をラップでくるもうかな。
今日は風が強かったので、あぜ道を歩いていたら帽子が飛んでいきました。
もうすぐ冬だってのに昼間は暑いので麦わら帽子かぶってます。
拾おうとしたら、どこにも見当たりません。最近忙しくって(年齢のせいで?)、「あれ?何しようとしてたっけ?」ってのが多いので、あれ、帽子かぶってこなかったっけ?って思ったけど、イヤイヤ、頭に帽子のあとがあるし、ってしばらく探したら用水路のマスの中にスポって入ってました・・・。
こんなに深かったんだ・・・。ってぞっとしました。
というのも、数年前背負い式の動噴の水をここの用水路で汲んでいて、欲張って25L入れて背負おうとしたらひっくり返ってマスに落ちたことがあったので、ちょっとびっくりしました。農業は命がけです!
今日は『大分県を海外にアピールしよう』って企画で、雄三さんとゆふいん料理研究会を立ち上げた新江さんの 動画の撮影がありました。
その合間、合間に農作業風景も撮影したいとのことで、私も仕方なく映ることに。フランスだったか、イギリスだったかで放送されるので、とても気楽な撮影会ですが、緊張します。
いつものように作業をしてくださいって言われるけど、雄三さんと一緒にはほとんどしないので、なんだかムズムズ。私はただひたすら菜花をうえました。いつもは左から右に植えるのに、すぐ真横にカメラがあるもんだから、なんだか緊張してバラバラ・・・。
雄三さんは農作業は苦手ですがこの手の仕事はものすごく得意なようで、カメラマンの要望に応えてテキパキ動き、意見もガンガン出します。水を得た魚のようにイキイキして、ナイアガラの滝も遡上するかのような勢いです。日頃の仕事でもこの意気込みをみてみたい!
由布岳をバックに田んぼをトラクターで耕す様子はまるで雄三さんのプロモーションビデオを撮影しているような感じ・・・。見ているこっちが恥ずかしい・・・。
亀の井の健太郎さんが15年ほど前に言っていた言葉が、頭をよぎります。「テレビとかにあまり出てはいけないよ。自分の良さがすり減っていくよ。」ってのがよくわかります。雄三さんはテレビ慣れしすぎて面白くありません・・・。「自然体」と「慣れ」の違いです。いい感じに編集してくれることを願うばかりです。